セキュリティも大変だ?

ウィルスだなんだという話がかなり身近になって久しいですねぇ。
昔だとネットも常時接続でもなかったですし、ちゃんと接続時だけ監視して、変なソフトをダウンロードしないように気をつけていればそれで良かったのですが、常時接続になってからは立ち上げっぱなしのPCなんか、結構不正なアクセスが記録されてたりします。


で。アクセス後に色々とシステムを改竄する、rootkitという結構有名なクラックツールが存在するんですが、これが一般のCDに混入されているというお話し。

rootkit」入り音楽CDの存在が明るみに


 米国の著名なプログラマーであり、ライターであるMark Russinovich氏(Microsoft Press刊の「Inside Windows 2000」などの執筆で知られる)が執筆した、10月31日付のBlogからすべては始まった。氏のBlogによると、Sony BMGのCopy Protected CDが、専用プレーヤーといっしょに「rootkit」と呼ばれる、ある種のソフトウェアをインストールすることが分かったという。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1115/hot393.htm

コピープロテクトを掛ける為にシステムを乗っとってしまおうという恐しい話っすね。
この記事自体はコピープロテクトを無理矢理かける事に対する警鐘なんですが、大手の信用されている会社がある意味クラッキングと呼べる行為を行なったというのが恐しいですね。
まぁ、コピープロテクトを行なうプログラムの存在を明らかにしてしまった場合、高確率であっさりと解析・回避されてしまうだろうというのは分からないでもないんですけど。


しかし、ほんとにここまでやらないと音楽売れないんですかね。
昔だって、レンタルしてきたレコード・CDをテープにダビングして聞いてましたし、今のコピーと本質的には変わらないと思うんですけど。
音質が落ちないから問題だ〜と言われていますが、そこまで音質に拘る人って、やっぱり何があっても自分でCD買うような人だと思うんですよ。いわゆるマニアとか(^^
そうじゃない人は音質が落ちたって良い訳で。たとえ音質が落ちるコピーしか出来なくたってやっぱりレンタルとか利用するんじゃないでしょ〜か。


ま、最近はレンタルすらしないで違法にファイル交換できる、とか。コピーそのものが簡単になった、とか。
色々と言いたい事はあるんでしょうけど。
逆にそれでタダで手に入れた曲を気に入れば、次回作は自分でお金だしてでも買いたいと思うようになると思います (そうじゃない人は、タダで手に入らなければ聞かなくなるだけで、やっぱり買わないんですよ)。
どっちかと言うとコピーを無理に取り締まるより、そういった買いたいと思う人のとりこぼしがないように聞かせる機会を増やす事じゃないかと思いますけどね〜。

追記

とか書いた途端に、こんな記事が(^^

ソニーBMG、不正コピー防止機能付きCDを回収へ

 【ロサンゼルス=猪瀬聖】レコード大手の米ソニーBMGは16日、複製防止ソフト「XCP」付きの音楽CDを回収・交換すると発表した。XCP付きのCDをマイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ」を搭載したパソコンで再生すると、パソコン内に自動インストールされたXCPからコンピューターウイルスが侵入するなどの問題があることが最近、明らかになっていた。


http://it.nikkei.co.jp/security/news/index.aspx?i=2005111701886ca